スイミングクラブ業界誌「クラブパートナー」2011年1月号に依頼されて原稿を書かせていただきました。
あくまでも限られた文字数での業界向けの記事、同業クラブへのメッセージで、そんなたいした内容ではありませんが、
メンバーや地域の皆様に私たちがどのような思いで学び・伝えようとしているのか?
私たちが日頃考えている「共同子育て」「(技術だけでなく問題解決能力や情報発信能力など)生きる力を育む」
「活力・感動生活」などなどのテーマをご理解いただく一助に多少でもなれば幸いです。
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<導入部分略>
《感動・活力のクラブを創りましょう》 株式会社かねはら(SPJ) 代表 金原基晴
SPJのミーティングは数値管理の為のミーティングは最低限しかしません。
前述されている佐野先生を囲むミーティングは、毎月行われる全体ミーティングの中の一部であり、少人数のミーティングです。
佐野先生のミーティングは、ご覧の通り会員を集めるトークのテクニックは?こんなチラシを入れて見ては?
他の成功事例を集めた薄っぺらな目先のノウハウ・テクニックではありません。
「クラブの本質論」として現在の社会情勢もふまえた上で、クラブやスタッフにとって、
メンバーにとって、ご家族や地域にとって一番大切なものは?本当に必要なものは?何かを考える場であり、
スタッフがクラブを愉しむ為に個々の力を発揮し、メンバーや地域に還元して行く力を育む場であると思います。
毎月、常勤社員だけでなく、多くのパートスタッフも参加する全体会議には、
もちろん上記の様な少人数の時間だけではなく、クラブがどこに向かっているのか把握する報告の時間
(平均して30件程。多い時には50を超える報告書が出されます。つまりそれだけの小ミーティングが毎日どこかで行われています)。
クラブの想いを一つにする研修の時間ノ。多くの会議を通して情報の共有をはかり、
想いを一つにした上で、スタッフもメンバーも地域も感動できる会社を目指しているのです。
私たち株式会社かねはら(SPJ)は「感動第一主義」という経営理念を掲げ、
スタッフを中心に・顧客・地域の満足を高めるクラブ創りをしてきました。
新規入会は激戦区浜松の経済情勢に加えて、周りの価格競争に巻き込まれた価格設定をしていない為、
少々苦戦中ですが、1%台の退会率を維持しています。
<経営理念「感動第一主義」>
・スタッフの感動(スタッフがいつも誇りと感動を感じる仕事・環境づくり)
・お客様の感動(お客様がいつも感動する商品・サービスづくり)
・地域の感動(地域社会や取引先などが感動して付き合う会社づくり)
<行動指針>
・私たちが、お客様が、そして地域が「感動」できる、サービスを常に提案・実行していきます
・ 仕事を愉しみます。仕事を愉しむための工夫をします。
・報告・連絡・相談をしっかり行い、信頼関係を築きます。
・過去の方法に固執するのでなく、あえて打ち破り進化にチャレンジしていきます。
・やれないのか?やらないのか?今日できることは、今日行います。
ここで大切な事は、「お客様の感動」より先に「スタッフの感動」が来ている事。
もちろん決してお客様をないがしろにするという訳ではありません。
お客様に感動をあたえる為には、スタッフが感動できる職場環境を創らなければいけないという意味なのです。
同じ仕事をするにも業務命令でマニュアル通りの接客が良いのか、自己判断で出来る心のこもった接客が良いのかという意味なのです。
もちろんそんな環境にするには決してトップダウン・マニュアル漬けではできるはずがありませんね。
法政大学の坂本光司先生がベストセラーとなった「日本で一番大切にしたい会社」で
会社が一番大切にしなければいけないのは「社員とその家族」、2番目には「下請け取引先など社外社員とその家族」、
3番目に「顧客」、4番目に「地域社会」、そして最後の5番目に「株主」とおっしゃっています。
管理職の仕事で一番大切な事は、スタッフを商品として管理する事ではなく、感動できる働きやすい環境を創ることなのです。
本文中に記載されている企業のレベルにはまだまだ遠いのですが、いつか「大切にしたい会社」と言われる事を目標に精進する日々です。
<学び続ける事の必要性>
スタッフには当然多くの世代が在席しています。25年以上在籍されてるパートスタッフもいれば今年入社したスタッフもいます。
定着率は高いのですが、月日がたてば結婚退社等でスタッフは少しづつ変っていきますし、時代は常に変化しています。
画一した技術指導だけやっていれば良いのならともかくクラブにおいて1対1・1対多・多対多の双方向で
常に意思疎通を行わなければなりません。
一貫性を保つという事に関しては技術マニュアルで縛る事が一番手軽で簡単な事かもしれません。
マニュアル以外のことを禁止している施設も未だにあることでしょう。
しかし、私たちはスタッフが愉しみ感動できなければメンバーを愉しませ感動していただけないという事を前提に、
自分で考え行動する事を第一にしています。
自分で考えるという事は実は大変な事です。マニュアル通り「ポテトはいかがですか?」的な、
そのまま笑顔で決められた事を話すのは数時間から数日のトレーニングでできますし、アルバイトでできる事なのです。
しかし社員スタッフに求めている事はそんな簡単な事ではないのです。
大人であれ子どもであれ(もちろん保護者にも)メンバー一人一人と双方向での対話を行い、
対象者に最も良いと思われる環境創りに日々チャレンジ・創造して行かなければならないのです。
勘違いして欲しくないのですが、「遊ばせる」ではありません。
残念ながら表面だけ見てこのクラブは水泳を教えないと勘違いする保護者も稀にいます。
そんな方にははっきり目的・目指す効果を納得出来る説明しなくてはいけません。
特に保護者に納得出来る環境・活動プログラムが必要なのです。
個人個人のスキル(技能)に頼り切ってしまうと世代が変わることにより、流れが途切れることもありますし、
日常の業務の中でついつい忘れてしまう事もありますので、常にクラブの方向性を考え、
「私たちが、お客様が、地域が感動」できる商品を提供するために、心を一つにするために勉強しなくてはいけません。
実はこれはもの凄く大変な事であり、大切な事なのです。
マニュアルとは、スタッフの勤務管理・商品としての技術提供や安全管理を目的としたものノとして必要でしょうが、
SPJにとっては安全管理の部分以外はスタッフがいかにマニュアルを越えて行けるかが重要なのです。
〈クラブの意味を考える〉
私たちのクラブの約束として「指導」や「生徒」という言葉は使いません。
クラブを辞書で調べると、「社交・遊戯・スポーツなどを目的とした会員組織。また,その集会所。」(大辞林より)と出てきます。
「スクール」と「クラブ」。単語の意味の違いはわかりますよね。ピンとこない方も多くいらっしゃるかもしれませんが、
私たちは「スポーツクラブ・スイミングクラブ」と「スポーツジム&センター・スイミングスクール」は明確に区別できるものであり、
区別する必要があるものだと考えています。
わたしたちはスイミングクラブ部門については、「クラブ」として、スイミングを通してスタッフと
保護者の「共同子育て」を考えていきます。スポーツクラブ部門については生涯のお付き合いを前提に、
「活力・感動生活」をメンバーの皆さんに過ごしていただくという事を全スタッフの出発点としています。
水中活動を行う上で、水泳の技術は重要な要素です。但し、それが全てではないというのが私たちの「クラブ」としての出発点。
当然、安全の為にクラス分けを行いますが、未だに進級テストが必要か?なんていうかレベルにはいたくないというのが本心です。
SCはサービス業です。そして既にSCのライバルはSCでなくなっています。英会話であり、サッカーであり、学習塾なのです。
サービス業である以上大人の会員でも、子どもの会員そして会費(月謝ではありません)を払っていただいている
保護者でもクラブとして何を目標としているのか、会費を支払っていただく事についてどんなメリットがあるのか
説明できなくてはいけません。
私がスイミングスタッフにいつもお願いすることは、「隣のクラスより騒がしく元気にやって下さい、
活き活きとしたクラスにして下さい」(もちろん安全第一ですし、繰り返しますが遊ばせるではありませんよ。)ということです。
私たちSPJでは、水とのふれあいプログラムそしてトータルなクラブライフを通して、感動・活力のあるクラブづくりを目指しています。
そのためにこれからもスタッフがより感動し活力を持てる環境をめざしていくつもりです。まだまだ足りないことばかりですが...
http://spj.hamazo.tv/e2841700.html